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仮想人間のインフルエンサー生むAwwが資金調達、5G対応技術拡充

  • 初期段階のベンチャー企業に投資するコーラル・キャピタルが出資
  • 2018年登場の「imma」、ポルシェやIKEAの広告に起用

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コンピューター上で作られ、企業の商品広告やブランド戦略に使われる「バーチャルヒューマン(仮想人間)」を開発するスタートアップ企業、Aww(アウ、東京都渋谷区)は事業拡大に向け1億円を調達した。出資したのは初期段階のベンチャー企業に投資するコーラル・キャピタル(東京都千代田区)。

  調達資金は高速大容量の第5世代通信技術(5G)や仮想現実(VR)、拡張現実(AR)に対応して瞬時に画像解析や生成ができる技術の開発に充てる予定。企業広告への採用や著名人との共演も視野に、会員制交流サイト(SNS)上で支持されるインフルエンサーをプロデュースしていく考えだ。

  アウが作ったピンク色の髪が特徴の仮想人間「imma(イマ)」は2018年に登場し、スポーツカーのポルシェや家具・生活雑貨のIKEA(イケア)、化粧品ブランドのSK-Ⅱの広告に起用された。

Aww Inc Virtual Influencers

Awwが作った仮想人間のimma(左)、plusticboy、Ria

  日本ではコンピューターグラフィックス(CG)で作られた女子高校生「Saya(サヤ)」、男性インフルエンサーの「リアム・ニクロ」らも活動しており、リアムは8月に八村塁選手が所属する米プロバスケットボールチームのワシントン・ウィザーズと提携した。海外ではインスタグラムのフォロワーが270万人を超す「リル・ミケーラ」がファッションブランドのカルバン・クラインの広告で実在のスーパーモデル、ベラ・ハディッドと共演した。

  コーラル・キャピタルの創業者で最高経営責任者(CEO)のジェームズ・ライニー氏は、「有名人はゼロから作られ、個性を与えられ、彼ら自身のストーリーを語ることができる」と述べた。

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