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みずほ銀行がどのようにしてCoral Capitalのアンカー投資家、そして信頼できるパートナーになったのか

最新ファンドのクローズを受けて、今回は、過去3年にわたり500 Startups JapanとCoral Capitalの双方においてアンカー投資家(ファンド出資者の中でも要となる投資家)を務めてくださったみずほ銀行に、ここで改めて感謝を申し上げたいと思います。

スタートアップ業界は、(私たちも含めて)情報発信するコンテンツの多くを起業家・VC間の関係に焦点を当てがちです。しかし、あまり取り上げられないテーマですが、実はこのVC事業には、VC・LP間の関係という別の側面もあります。LPとは、ベンチャーキャピタルファンドに投資する「リミテッドパートナー」を意味します。起業家と同じように、私たちのような独立したファンドマネジャーもまた資金を調達する必要があるのです。

起業家・VC間で素晴らしい関係が築けている場合、その強い絆は、一丸となって企業を成功に導こうという信頼感や使命感に基づいて築かれています。起業家は、まだ誰も自分を信じてくれない頃から自分に投資してくれた、アーリーステージの投資家にとりわけ親近感を持つ傾向があります。そして、このような創業者とVCの関係は、10年以上も続く場合があります。

一方、ベンチャーキャピタルにとって最初のファンド組成は、スタートアップにとっての「シード」投資を受けることと基本的に同じです。ファンドマネージャー自身には過去の経験や実績はあるかもしれませんが、ベンチャーキャピタルとしての活動を開始する段階で、プロダクト(投資資金)が起業家に「売れる」かは分かっていません。すなわち、プロダクトマーケットフィット前の状態なのです。

ですから、初めて組成されるファンドに対してアンカー投資家になることは、シードラウンドでリード投資家になることと似ています。私たちにとっての「シードラウンド」で「リード投資家」になってくださったのは、みずほ銀行でした。彼らは最初期から私たちを信じ、私たちの成功に賭けてくださったのです。

それだけでも十分なのに、みずほ銀行は早い段階での出資を決めただけではなく、他の潜在的な投資家を紹介し、リファレンスにも積極的に協力してくださいました。彼らは私たちの応援団の一員となって、他の方々も私たちを信じてくださるように手伝ってくださっています。1号ファンドのクローズ後は、私たちの最も信頼できるアドバイザーとなり、定期的にミーティングを行い協働しています。500からCoralへのリブランディングを相談した際にも、全面的な支援を表明してくれました。彼らは、私たちの名刺に印刷されているロゴではなく、私たち自身がこれまでに成し遂げた業績を評価し、2号ファンド(私たちにとっての「シリーズA」)でもアンカー投資家を務めていただけることになりました。

中々面白いのが、この関係性が始まったきっかけです。500 Startups Japanの立ち上げを発表したときに、みずほ銀行のYさんという見ず知らずの方から突然Facebookページにご連絡をいただいたのです。最初はどう反応したらいいのか分からず、「この人は本当にみずほ銀行の方なのかな?」と半信半疑でした。しかし、蓋を開けみたら、本当にみずほ銀行の方で、真に私たちの人生を変えるような方でした。私たちを信じ支えて続けて下さったみずほ銀行とYさんに、心から感謝を申し上げます。あなた方のご支援があったからこそ、ここまで来ることができました。

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Founding Partner & CEO @ Coral Capital

James Riney

Founding Partner & CEO @ Coral Capital

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