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授乳室にも手軽に広告が打てる―、オフライン広告プラットフォーム「Bizpa」創業者に聞く

インターネット普及とともに、ネットのデジタル広告の世界は幅広いイノベーションと市場拡大が続いています。その一方、屋外広告に代表される「オフライン広告」は市場規模の大きさの割に相対的に取り残されてきた印象が否めません。幹線道路沿いや駅前には看板が多く並んでいますし、比較的少部数の地方フリーペーパーや業界業界紙といた紙媒体、ドラッグストアや書店の内にあるインストアサイネージと呼ばれるものなど、実はオフライン広告はきわめて身近な巨大市場です。

電通による日本の広告費の2019年版によればデジタルサイネージを含む屋外広告が3,219億円、交通広告(中吊りや駅構内のサイネージ)が2,062億円、折り込みが3,559億円、フリーペーパー・電話帳が2,110億円など、それぞれ大きな市場となっています。これらを「プロモーション広告費」としてみると、約2.2兆円と、テレビ(1.9兆円)やネット(2.1兆円)より少し大きいほどです。

広告業界をアップデートするBizpa

この屋外広告をはじめとするオフライン広告の世界にイノベーションを起こすことを目指して2018年末に創業したのが、Coral Capitalの新規投資先である株式会社ビズパです。

ビズパを創業した代表取締役CEOの石井俊之さんに、なぜいまオンフライン広告にスタートアップ起業という方法論で取り組むのか、どこが業界の課題なのか、そして今後どんなイノベーションが可能かなど、お話を伺いました。石井さんは事業者向け卸サイト「スーパーデリバリー」などを運営するラクーンの創業メンバーとして、新規事業立ち上げを含む複数の事業を担当。2000年〜2018年の在籍期間中に代表取締役副社長として東証一部上場も経験したベテラン経営者です。石井さんには起業に対する思いや背景についてもお聞きしました。

オフライン広告の面白いところは、都市部交差点のデジタルサイネージのような単価の高いところばかりでなく、単価が安くスモールスタートができる媒体も多種多様にあることです。中には居酒屋設置のメニュータブレット、授乳室のサイネージものまであるといいます。さらには、東京・六本木にあるレストランはメニューアイテムの「命名権」を広告商品として出すなど、「これは広告スペースにできるのでは?」という新しい広告媒体が出てくる動きもあるそうです。

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Partner @ Coral Capital

Ken Nishimura

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